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COLUMNコラム

透明資産マーケティング/ロボット接客の波

HISグループが展開する「変なホテル」の勢いが止まりません。

長崎・佐世保市のハウステンボスに2015年、第1号店をオープンしました。

2022年現在、東北1、関東8、中部・北陸4、近畿・中国7、 九州・沖縄3、海外2、合計25施設になりました。

変なホテルの〝変〟は〝奇妙〟ではありません。〝変わり続ける〟意思の表明です。

変なホテルの最大の特徴は業務の大半をロボットに委ねている点にあります。

ホテル業界ではこれまで熟練したホテルマンによるサービスに重きを置いてきました。

明確な発想の逆転。変なホテルは確かに「変わって」います。

ロボット導入の理由の筆頭には人件費の削減が挙げられます。利益率は通常のホテルの倍以上ですから、この点では十分に成功しています。

ロボットによるサービスの狙いは生産性向上だけではありません。背景にはお客様側の変質があります。

「人と接するのは嫌」「面倒くさい」日本人が増えていました。ロボットによる接客で無駄に気を遣わせないことは1つのサービスとして確立されていました。

そして、コロナ禍により「感染防止対策」の一環でロボットによる非接触サービスは〝変〟ではなく〝当たり前〟に受け入れられたといえます。

まさに〝変わり続ける〟証です。

コロナ禍により、このロボット接客サービスの波はファミレスの「ガスト」をはじめとする飲食店にも広がっています。

また、「ラーメン一蘭」や「焼肉ライク」など周囲を気にせず一人飲食を楽しめるブランドも加速展開しています。

「ありきたりのサービスはしません」「お客様の顔も見ません」という従来の接客サービスで必須と言われたことを真逆にしたことで価値にする。

透明資産を使った「ゼロコスト戦略(ゼロセン)」の事例といえます。

 

ー勝田耕司

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