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COLUMNコラム

透明資産マーケティング/透明資産とは空気感や雰囲気・・・

透明資産とは、特定の店舗や企業が持つ空気感や雰囲気のことです。それらを醸成しているのは、商品やサービスだけでなく、スタッフの行動まで、あらゆる要素が絡みあって作られています。

そのため透明資産マーケティングは、テクノロジーの進化やデバイスの普及によって広まったWEBマーケティングやSNSマーケティングとは根本的に異なります。

どの時代、どの環境においても活用できる、不変の真理がベースとなっています。

たとえば「インスタグラム」を活用した画像中心のマーケティング手法は、直感的に見てもらえるだけでなく、若い人を楽しみながらファン化できる方法です。

さまざまな店舗や企業がいわゆる「インスタ映え」を狙って画像を投稿しています。

一方で、単なる「インスタ映え」を狙っているだけのアカウントには、人が集まってきません。たとえフォロワーを増やすことがはできても、本来の目的である店舗や企業の周知拡大、さらにはお客様を増やすことにはつながらないでしょう。

天ぷら『みかわ是山居』主人の早乙女哲哉氏は、

「詰まるところ、魚も、野菜も、元は皆生きるために海の中にいたり、野にあったりしたもの。それを、料理人は食べるために置き換える作業をしなければならない。いま、どおの料理の世界でも、奇をてらったようなものが大流行りですが、果たしてそれは本当においしいと言えるのか。お客様に面白い料理だと喜ばれれがそれでいいのか。」

「料理人は、科学者であり、数学者であり、なおかつ優れた感性がなければいけないというのが私の考えです。したがってお客様から「おいしいですね」と言われたら、「ええ、そうやって揚げてます」と答えられる。天ぷらがおいしく揚がるよう、結果が必ずそうなるよう、一挙手一投足、計算し尽くした中でものづくりをしている」

「それは即ち次に来ても、そうやって揚げれますよということであり、この次も気を抜かずやらなければいけない、という自分自身への戒めでもあります。」

と言っています。

ことマーケティングと言うと、「顧客を理解して上手に売上・利益を伸ばす」など捉えられがちです。しかし実際は、自分たちとお客様のことをきちんと理解し、そのうえで最適な商品サービスを提供した結果として得られるのが、売上や利益です。

その点、独りよがりなマーケティング施策をただ繰り返していると、「自分たちが儲かればそれでいいのだな」と、お客様に見抜かれてしまいます。そのような印象を抱かせてしまうと、リピートどころかマイナスの口コミにまで発展しかねません。

本来であれば、まず、目の見えないところにこそ大切な要素があるという認識に立たなければなりません。その存在に気付き、透明資産を磨き上げながら、活用していくことが求められます。店舗や企業の改善は、そこに視点を置くことからはじめるべきです。

私自身、数々の店舗や企業のマーケティングを支援してきた中で、爆発的な人気を誇る店舗とそうでない店舗の違いについて考えてきました。その過程で、本当に大事なものは、目に見えないところにあるのだと確信しています。

たとえばインスタグラムに力を入れていたとしても、フォロワーが増えないどころか、満足に閲覧してくれる人すら獲得できないお店や企業もあります。その結果、途中でやめてしまったり、続かなかったりする事例が枚挙に暇がありません。

また、効果が得られるかどうかにばかり注目していると、すぐに「効果が出ないからやめよう」と考えてしまいます。「なぜそれをやっているのか」というベースになる思いがないため、効果がでないので投げ出してしまいます。

一方で、自分たちの透明資産をきちんと認識し、それを活用している店舗や企業は、あらゆる活動が意味を持っています。それらの活動が点ではなく、線になって、お客様の心を動かす施策につながっているのです。

目に見える華々しい活動ばかり重視するのではなく、目に見えない透明資産に着目し、そこをしっかりと掘り下げていくことです。

 

ー勝田耕司

 

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