『透明資産』経営のススメ【透明資産経営のススメ】人は皆、見えない看板を下げている――「私を、大切だと感じさせて」

こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。
透明資産とは、業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆を深め、従業員同士の信頼関係を築き上げ、商品・サービスの独自性を強化します。そして、持続的成長につながる経営の仕組みです。

アメリカで、一代で、化粧品の巨大企業を築いた、メアリー・ケイ・アッシュという、伝説の女性経営者がいます。彼女は、経営の根幹に、たった一つの信念を、据えていました。それを、彼女は、こう表現しました。「すべての人は、見えない看板を、首から下げている。そこには、こう書いてある——『私を、大切だと、感じさせてください』」。彼女の会社は、この信念を、徹底的に、経営の仕組みに、落とし込みました。

―「承認と称賛」を、経営の中心に据えた会社

メアリー・ケイは、こうも言っています。「人が、お金やそれ以上に欲しがるものが、二つある。それは、承認と、称賛だ」。そして、彼女は、それを、口先だけでなく、会社の「仕組み」に、しました。優れた成績を上げた販売員を、大勢の前で、盛大に称え、王冠を授け、そして——ピンクのキャデラックを、贈る。年に一度の大集会は、まさに、一人ひとりの貢献を、称えるための、祝祭でした。彼女は、社員を、成果で追い立てるのではなく、「称賛で、成功へと導く」ことを、選んだのです。

なぜ、これが、効いたのか。人は、「大切だと感じさせてほしい」という、見えない看板を、下げている。その看板に、応えてくれる会社に、人は、心を、注ぐ。承認と称賛は、その、最も直接的な応え方だったのです。彼女は、感謝と承認を、「あったら良いもの」ではなく、経営の「中心」に、据えました。

―「大切にされている」という空気を、意図して設計する

ここに、透明資産経営の、明確な実例があります。メアリー・ケイが、示したのは、承認と称賛——つまり、感謝の空気——を、経営者の「気分」ではなく、会社の「仕組み」として、設計する、ということです。誰を、いつ、どう称えるか。それを、意図して、設計し、実行する。

さあ、あなたの会社で、社員が下げている、あの「見えない看板」——「私を、大切だと、感じさせてください」——に、あなたは、応えているでしょうか。優れた働きを、大勢の前で、きちんと称えているでしょうか。それとも、成果を、当たり前のように受け取り、承認を、後回しにしていないでしょうか。もし、その看板に、応えられていないなら——社員の心は、その看板に応えてくれる、別の場所を、探し始めるかもしれません。だから、承認と称賛を、意図して、設計してください。ピンクのキャデラックは、いりません。けれど、優れた貢献を、大勢の前で、具体的に、称える「場」を、仕組みとしてつくる。あなた自身が、「あなたを、大切に思っている」という信号を、日々、送る。想像してみてください。社員一人ひとりが、下げている見えない看板に、あなたの会社が、きちんと応え、「ここは、自分を、大切にしてくれる」という空気の中で、心を注いでいる様子を。人は皆、「大切だと感じさせてほしい」と、願っている。その願いに応える空気を、あなたは、設計できるのです。

―勝田耕司