『透明資産』経営のススメ【透明資産経営のススメ】一週間、自分の「親切」を数えてみてください――それだけで、人は変わる

こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。
透明資産とは、業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆を深め、従業員同士の信頼関係を築き上げ、商品・サービスの独自性を強化します。そして、持続的成長につながる経営の仕組みです。

今日は、あなたに、一つ、試していただきたいことが、あります。これから一週間、毎日、「自分が、その日、誰かにした親切」を、数えて、書き留めてみてください。ドアを押さえた。同僚を励ました。「ありがとう」と伝えた。——どんな小さなことでも、構いません。ただ、「数える」だけ。これは、心理学者の大竿恵子(おおたけ けいこ)氏らが、2006年に、日本人を対象に行った、研究のやり方です。

―「親切を数える」だけで、幸福感が上がり、人はより親切に、より感謝深くなった

その研究で、明らかになったことは、驚くべきものでした。第一に、幸福度の高い人は、そうでない人より、親切をする意欲が高く、日々の親切な行いに、よく「気づいて」いました。そして第二に——これが肝心です——ただ、自分の親切な行いを、一週間、「数える」だけで、その人の幸福感が、実際に、高まったのです。さらに、その介入を通じて、人は、より「親切」になり、より「感謝深く」なっていった。

つまり、特別な訓練も、大きな行動の変化も、いりません。ただ、「自分は、どんな親切をしているか」に、意識を向け、数える。それだけで、人は、より幸せに、より親切に、より感謝深く、変わっていく。親切と感謝は、「気づく(意識を向ける)」ことで、増えていくのです。

―「親切と感謝に、気づく空気」を、設計する

ここに、透明資産経営の、シンプルで力強い設計原理があります。親切と感謝の空気は、「気づき」から、育ちます。逆に言えば、多くの職場で、親切や感謝が乏しく感じられるのは、それが「行われていない」からだけでなく、それに「気づいていない」からでもあるのです。日々、そこかしこで交わされている、小さな親切や感謝が、忙しさの中で、見過ごされ、数えられないまま、消えていく。

だから、「気づく空気」を、設計してください。たとえば、一日の終わりや、朝礼で、「今日(昨日)、あった、良かったこと・感謝したいこと・親切だったこと」を、一人ひとりに、三つ、思い出させ、共有する。あるいは、あなた自身が、まず、自分の親切と、周りの親切に、意識して「気づく」習慣を持つ。それだけで、その職場では、親切と感謝が、「見える」ようになり、そして、大竿氏の研究が示したように、人は、より親切で、より感謝深く、変わっていく。想像してみてください。あなたの会社の社員が、日々、互いの小さな親切に気づき、それを数え、口に出し、そのたびに、より幸せに、より優しくなっていく様子を。まず、今夜。あなた自身の、今日の親切を、三つ、数えてみてください。空気の設計は、その、ささやかな「気づき」から、始まるのです。

―勝田耕司