『透明資産』経営のススメ【透明資産経営のススメ】「どうも」ではなく、「私は、あなたが、見えています」――挨拶の、本当の意味

こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。
透明資産とは、業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆を深め、従業員同士の信頼関係を築き上げ、商品・サービスの独自性を強化します。そして、持続的成長につながる経営の仕組みです。

アフリカ南部、ズールー族の人々の挨拶に、「サウブォナ(Sawubona)」という言葉があります。日本語の「こんにちは」にあたる言葉ですが、その本当の意味は、もっと深い。直訳すると、「私は、あなたが、見えています(I see you)」。ただの、音の交換ではなく、「私は、あなたの存在を、あなたの人間性を、あなたの尊厳を、確かに、認めています」という、宣言なのです。そして、これに対する返事は、「シコナ(Sikhona)」——「あなたが、私を見てくれるから、私は、ここに、存在しています」。

―挨拶とは、「あなたの存在を、認めた」という信号である

この、ズールーの挨拶が、教えてくれるのは、挨拶の、本質です。挨拶とは、単なる、社交辞令や、儀礼では、ありません。それは、「私は、あなたを、そこにいる一人の人間として、確かに、認識しました」という、承認の、信号なのです。人は、挨拶をされることで、「自分は、見えている(存在を認められている)」と感じ、挨拶をされないことで、「自分は、見えていない(存在しないも同然)」と感じる。

翻って、私たちの職場の挨拶は、どうでしょうか。うつむいたまま、口先だけの「どうも」。相手の顔も見ない、上の空の「おはよう」。それは、「サウブォナ」の対極——「私は、あなたを、見ていません」という、無言の信号に、なっていないでしょうか。挨拶は、しているのに、相手を、見ていない。それでは、承認の信号は、届きません。

―「あなたが、見えています」という空気を、設計する

ここに、透明資産経営の、深い設計原理があります。社員が、お客様が、「自分は、ここで、確かに見られ、存在を認められている」と感じる空気——それこそが、絆と、安心の、土台です。そして、その空気は、「あなたが、見えています」という、本物の挨拶から、設計される。

さあ、あなたの会社の挨拶は、「サウブォナ」でしょうか。それとも、「どうも」でしょうか。あなたは、社員と挨拶を交わすとき、その人の目を見て、その存在を、確かに、認めているでしょうか。それとも、パソコンの画面を見たまま、口先だけで、応じていないでしょうか。もし、あなたの会社の挨拶が、相手を「見ていない」ものになっているなら——そこでは、誰もが、少しずつ、「見えない存在」として、透明になっていきます。だから、挨拶を、「あなたが、見えています」という、本物の承認の信号として、設計してください。相手の目を見る。名前を添える。ほんの一瞬、その人の存在に、意識を向ける。それだけで、「どうも」は、「サウブォナ」に、変わります。想像してみてください。あなたの会社で、誰もが、通り一遍の「どうも」ではなく、「私は、あなたが、見えています」という挨拶を交わし、一人ひとりが、確かに「見られている」空気の中で、存在している様子を。挨拶とは、相手の存在を、見つけ、認める、そのための、最も短い言葉なのです。

―勝田耕司