どうしよう・・・
おはようございます。
ホスピタソンの勝田耕司です。
昨晩、クライアントの店長から突然の電話。
「母が倒れたんで帰省しようと思います。しばらく戻ってこれないかもしれません、、、」
「近くでみれる人は居ないんですか?」
「はい、父と3人の弟が居ますが・・・」
「そうれなら、良かったですね。」
「いえ、私が一番母と仲良かったので、安心するかと思いまして・・・」
「病状はどうなんですか?」
「ええ、命に別状はなく、でも暫くは病院での生活が続きそうです。」
「まずは、安心しました。で、22日どうするの?」
「はい、相談はそれなんですが・・・」
この店長は、新規オープンの担当としての責任と母の側で介抱したいという気持ちと、どちらを選択すればいいのかわからなくなっていたのです。
話しの口調からは、当然、愛する母の側にいたいことがヒシヒシと伝わってきます。
「●●店長、1つお聞きしてもいいですか?」
「はい。」
「お母様の病気は、●●店長が側にいることで、良くなりますか?」
「気持は安心するかもしれませんが、それが快方に向うかどうか、別だと思います。」
「お母様は、●●店長が仕事を放棄してまで、介抱してもらうことを望んでいますか?」
「それは・・・顔をみれば喜ぶと思いますが・・・」
「では、新店オープンに●●店長不在になったら、お店はどうなりますか?」
「・・・・」
もともと責任感の強い店長だけに、母と仕事の選択で揺れるのはよくわかります。
僕は、自分の意見を伝えることにしました。
「●●店長、せっかく相談の電話してくれたので、僕の意見をお伝えしていいですか?」
「はい!お願いします!」
「今は、仕事を優先しましょう。オープンをしっかり立ち上げて軌道にのせること。これが今、●●店長がすべきことです。」
「・・・・」
「お母様も一生懸命働いている●●さんのこと、会社やお客様に貢献していることを知ったら何より喜ぶはずです。事情を手紙に書いて送ってみてはどうでしょうか。そして、今日から毎日、手紙で日々の奮闘を送っていってください。お母様は、●●さんの仕事ぶりを知り、毎日お手紙を読み返すことで、何よりも快復のエネルギーになると思いますよ。」
「なるほど、、、」
「●●店長が、もし、僕の娘だったらこうして欲しい、と思うことをお伝えしました。」
「わかりました!」
・・・・・・・・
我々は、いくつかの選択をしながら人生を歩んでいます。
特に、仕事か家族かという選択には頭を悩ませるのではないでしょうか。
しかも、●●さんのように、初めて抜擢された店長として立ち上げる新店舗と家族の看護という究極と思える選択の場面も少なくありません。
この選択には、その人の価値観が基準になるので、良い悪いと評価することでもないかもしれません。
僕は、このような選択にまつわる相談を受けることも多いのですが、占い師でも、予言者でもないので、あくまで1つの意見としてお伝えすることにしています。
そして、そのとき一番大切にしていることは、「価値観」です。その経営者や店長は、何を大切に生きているのか?どんなことを大切にして仕事しているのか?そんな視点を日頃から観察するようにしています。
同時に、ビジネスマンである以上優先すべき「価値観」もあるので、それに気付かせることも大切だとも思っています。
経営者や店長のあなたは、会社の「価値観」と個人の「価値観」をもとに、スタッフにベストなアドバイスができますか?
今日もあなたを応援しています。
ー勝田耕司