プレスリリースも大事だけど、日ごろのSNS発信がキモ
こんにちは、杉本です。
今日は、おそろしいテレビ業界の実態を書きます。
きっとこのコラムを読んでいるほとんどの方は、何らかの商品やサービスをメディアに売り込みたいと意気込んでおられる方がほとんだと思います。
日々、多くの本を読みあさり、セミナーや講習会に出て、プレスリリースの書き方などを猛勉強しておられると思います。
せっかくいい商品や魅力的な新サービス、新店がオープンしても世の中に知れ渡らなかったら元も子もないですよね。
なので皆さん、必死になってもっとも効果的に多くの人の目に留まるテレビメディアに売り込むのだと思います。
その売り込み方の王道はプレスリリースの配信といわれています。
王道というか、必須科目みたいなもので、まずは「やっておくもの」です。メールやFAX、webニュース媒体への配信などをされている方がほとんどだと思います。
配信ボタンを押したあとは「誰か見てくれてるかなぁ」と1秒1秒気になって仕方ないですよね。たしかに選択した媒体に掲載され、お望みの放送局や番組にメールは送られ、FAXも送信されます。
私も日常業務のなかで、放送局にあるPCにはそのようなメールも届きますし、FAXも届きます。でもね…皆さん。1日にこの国で配信されるプレスリリースの数って、どれくらいかご存知ですか?
官邸が発表するもの、官公庁が発表するもの、東証一部上場企業が発表するもの…おそらく何十万はくだらないと思います。
そんな大量のメールやFAXが、毎日あなたの自宅PCやFAXに届いて果たして見ますか?目にとまりますか?答えはあえて言いません。
色んな会社を敵にまわすので…。
そりゃ、たまたま一番上のメールを開いてしまったときに…FAXの受信トレイの一番上に一瞬あって…目に留まることは皆無とは言いません。
驚くほど暇か相当ディレクターから圧力をかけられたADがネタ探しのために何日も徹夜して、1日に段ボールひと箱分くらい届くリリースを片っ端から見るかもしれません…。
でも、そこから会議にかけられ、OKが出て、取材におよぶ確率は正直、宝くじに当たるような確率です。
さらに、皆さんどうですか。日ごろの生活のなかで訪問販売業者から何か買うことってあります?
「押し売りごめん」とよくいうように、基本的に人は押し売りされるものには何か疑義を感じ、生理的に「いいものはない」というイメージを持ちませんか?
本当に必要なもの、興味のあるものは「自分から探しに行く」行動を取りませんか?
テレビを作っている人間も同じなんです。たいていは、インターネット検索などを通じて、ディレクターがやりたいテーマやネタのカテゴリで最もいいネタを「探しにいく」んです。
今の時代、ここで肝心かなめになってくるのが「インスタ」や「ツイッター」などのSNSです。テレビは「映像で見せる」メディアですから、インスタで画像検索をしたり、ツイッターやYouTubeにおもしろい動画が上がっていると、そこからダイレクトメッセージなどを通じてコンタクトを取っていくというやり方が急速に増えつつあります。
四角四面で基礎中の基礎であるプレスリリースの配信は怠らず、でもそれにあぐらをかかず、日ごろからいかにお店や会社のアカウント、あるいは店長や従業員のアカウントで売り込みたい情報やお店の魅力、おもしろさを「画像」や「動画」で発信するか…戦略を練りませんか!?
ー杉本