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COLUMNコラム

社会の劇的変化を透明資産で勝ち抜く時代がやってきた!/時代の変化を死活問題にしない

 

このような時代の変化をふまえて、それが死活問題にならないようにするには、変化に対応する必要があります。時代が変わり、社会が変化しているのにもかかわらず、自分たちも変わろうとしなければ、あらゆる事業は衰退の一途をたどります。

 

そうならないように、すべての事業者は、時代の変化を敏感に感じ取り、その変化に対応していかなければなりません。大切なのは、社会が変化していることから目をそらさず、その変化をふまえて自分たちも変わっていこうとする姿勢です。

 

たとえば、私が事業に携わっているラーメン店「まこと屋」では、1999年に創業してすでに20周年を迎えました。2020年11月1日時点において国内38店舗・海外3ヶ国6店舗を展開し、業績を向上させていますが、やってきたことはすべて独自の工夫です。

 

しかもそれらの工夫は、必ずしも特別なことではありません。企業理念にも掲げられているように「お客様の喜びを、自らの喜びとする」「誠実に判断し、誠実に行動する」「自らを高めるため、尊敬される企業を築く」などがベースとなっています。

 

つまり、お客さまのためになると思われる小さなことを積み重ねた結果、厳しいラーメン業界を勝ち抜き、多くのファンから愛される企業へと成長したのです。根底にあるのは、実直な気持ちと、ラーメンおよびお客さまに対する愛情です。

 

たとえば、ラーメンに使用するタレやスープの量を1グラム単位で改善するというのは、ごく日常的なことです。すぐに大きな変化が生じるわけではありませんが、小さな工夫の積み重ねが、お客さまに選ばれるラーメンへとつながっているのです。

 

大切なのは、時代が変化しているということを感じて、日々、自分たちも変化していくという考え方と姿勢です。もちろんその先には、お客さまの存在があります。どうすればお客さまに喜んでもらえるかという視点が、日々の改善を生むのです。

 

それは、現場で働いているスタッフのやりがいや仕事観にも結び付いてきます。必ずしも、金銭的な報酬だけで優秀な人を採用できるわけではなく、また現場においても望ましい仕事をしてくれるわけでもありません。

 

従来の価値観で人を雇い、ただ働いてもらおうとすると、時代の変化に対応することができません。少なくても、自分たちが事業を通じて実現したい思いや理念、新年などを体現してくれるような働きこそが、変化に強い企業となる一因です。

 

お客さまは、現場で働いているスタッフを通じて、その店の空気感や雰囲気を体感しています。そのときに、一人一人のスタッフに店舗や企業の想いや理念が浸透していなければ、適切な事業経営ができているとは言えません。

 

それによって、お客さまがまた来てくれるか、あるいは二度と来てくれないかが左右されます。時代の変化が死活問題になるというのはまさに、そのような部分にこそ表れます。だからこそ、表面的な部分だけでなく、細部にわたる対応が求められます。

 

大きな変化が起きると。大抵の人は不安を感じます。それは、現場で働いているスタッフも同じです。彼らに安心して働いてもらうには、経営者が明確な信念を持ち、それを現場のスタッフにくり返し伝えていくことが大切です。

 

そのときに重要なのは、経営者自身が時代の変化に対応した行動をとるということです。本当に大切にしたいことを自覚し、それを主軸に事業を推進していくことです。それが時代の変化に正しく対応するということなのです。

 

*引用;『新戦略 今日から逆風に打ち勝つ会社に変える「透明資産」実践ビジネス活用術』(勝田耕司著・秀和システム刊)

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