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COLUMNコラム

透明資産マーケティング/ポータグルメを超える価値

「ポータグルメ」が外食業界席巻しています。
コロナ禍でその勢いが加速したのは言うまでもありません。

ポータグルメとは、〝ポータブル〟と〝グルメ〟を掛け合わせた造語。国内の業者も増えています。

2016年にサービスを開始した「Ubereats」と「出前館」が2強と言われているが、「フードパンダ」「LINEデリマ」など撤退や統合も増えている。

ポータグルメと従来のデリバリーサービスはどこが違うのか。宅配の仕組みが違うのです。

これまでは飲食店がデリバリーを始める場合、自前のシステムを作らなければなりませんでした。

ポータグルメにはその必要がありません。商品を開発し、既存のシステムに乗っかるだけいいのです。

行列必至の高級店のメニューだって、自宅に居ながらにして楽しめます。一気に身近なものになりました。この流れは簡単に止められないでしょう。

少し大きな視野に立つと、現在は流通業界をはじめ、さまざまな業種がアマゾンに代表される「EC(電子商取引)サイト」に侵食されています。ポータグルメのブームのはじまりもその一環と言えます。

外食の在り方はコロナ禍の波により大変革がおきました。コンビニやスーパーのお惣菜やお弁当のコスパもさることながら、高級店の商品が自宅に届く時代になりました。

一方で「コメダ珈琲店」や「コナズ珈琲」などのテーブルフルサービスのロードサイドの喫茶業態やラーメン専門店「ラーメンまこと屋」「魁力屋」「田所商店」「丸源ラーメン」もコロナ禍で出店を加速させました。

これらのお店は店内飲食にこだわり、基本は持ち帰りやデリバリーはやらないか、補完的に実施している程度です。

わざわざ店舗に足を運んでもらうためには、明確な「意味」が必要です。ポータグルメにはない魅力、超える価値が必要なのです。

飲食店はポータグルメやコンビニ・スーパーにはない接客サービスや手間暇かけた料理、そしてお客様を居心地よくする〝空気〟がなくてはならないのです。

この〝空気〟こそが透明資産なのです。あなたのお店の透明資産を磨いてアフターコロナもお客様を増やしていきましょう。

 

ー勝田耕司

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