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COLUMNコラム

透明資産マーケティング/ひみつ堂

「ひみつ堂」というかき氷専門店をご存知堂でしょうか。「谷根千」の一角、東京・谷中で営業する超人気店です。

季節を問わず1、数十人単位で熱心なファンが列を成します。最大で6時間待ちともいわれるほど。

ひみつ堂の「ひみつ」は「氷蜜」の意味。出来合いのシロップではなく、四季折々の果実を生かした「純粋氷蜜」が天然水を手動式で削ったかき氷にかかっているのです。

最大の特徴はビジュアルにあります。器にこんもりと盛られた天然水・鮮やかなコントラストを描きながら、極彩色の氷蜜が目を楽しませてくれます。

初めて見た人は、それまで抱いていた「かき氷観」を打ち砕かれるに違いありません。

食べる前に写真を撮りたくなる。撮った写真は誰かに見てもらいたくなる。そんな逸品に出会えるお店なのです。

現在でこそ、東京でも有数の人気店となった「ひみつ堂」。でお、もともとは1台の屋台にすぎませんでした。店主がかき氷機を乗せて始めた行商からここまで大きく成長したのです。

さらにサイドストーリーにも事欠きません。氷の産地や業者、限定商品など。誰かに話したくなるような演出がとても上手。

この「ひみつ堂」はほとんど広告費をかけていません。

店舗に足を運んでくれたお客さまが勝手に写真を撮り、SNSを通じて勝手に拡散、黙っていてもメディアが取材にやってくる。それが最大・最強の宣伝効果を上げています。

お金をかけず、SNSで上手に発信し、集客につなげる。
これが透明資産を使った集客の極意、「ゼロコスト戦略」通称〝ゼロセン〟なのです。

 

ー勝田耕司

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