こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。
透明資産とは、業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆が深まり、従業同士の信頼関係が築きあげられ、商品・サービスの独自性が強化されます。そして、持続的成長につながる経営の仕組です。
ー加工された「映え」を見抜く、若者たちの審美眼
経営者の皆様、新しい世代の社員やお客様を前に、戸惑いを感じてはいないでしょうか。「何を考えているか分からない」「SNSでキラキラした発信をすれば喜ぶだろう」。もしそんな風に彼らを捉えているなら、あなたの会社の透明資産は、彼らによって「不透明なガラクタ」として切り捨てられているかもしれません。
2026年の今、Z世代やα世代にとって、インターネット上の情報は「疑うこと」が前提です。生成AIが完璧なフェイクを量産する時代に育った彼らは、美しく整えられた広告コピーよりも、背景に映り込むスタッフの表情や、店内の些細な「淀み」から真実を読み取ります。
彼らが求めているのは、完璧な理想郷ではなく、欠点すらも隠さない「一貫した誠実さ」です。組織の外側に塗った化粧(ブランディング)を剥がし、内側の空気を徹底的に浄化すること。それこそが、情報過多の時代に彼らが唯一「信じてもいい」と思える、透明な組織への道なのです。
ー「パタゴニア」と「良品計画」に見る、嘘のない空気感
アウトドアブランドの「パタゴニア(Patagonia)」は、自社の製品が環境に与える負荷すらも包み隠さず公開しています。この「不都合な真実」を透明化する姿勢こそが、Z世代から圧倒的な支持を受ける理由です。彼らはパタゴニアの製品を買うことで、その「誠実な空気」の一部になることに価値を感じています。
また、「無印良品」を展開する「良品計画」も、徹底した「素(す)」の思想を貫いています。華美な装飾を排し、素材の背景を語り、店舗の空気をどこまでもフラットに保つ。この「嘘をつかない、飾らない」という一貫した空気設計が、α世代の親たち、そして本人たちの価値観と共鳴しています。
彼らにとって、消費とは「どの空気(志)に一票を投じるか」という選挙のようなものです。パタゴニアや無印良品が選ばれ続けるのは、スペックの良さ以上に、組織の根底にある「透明な誠実さ」が空気として漏れ出しているからです。
ー「やらされ感」が若者の才能を殺す
労働の側面においても、彼らの空気察知力は容赦ありません。2026年の最新トレンドである「People-Centric(人間中心)」の観点からも、若手社員を「管理」や「評価」という枠組みで縛ることは、彼らの離職を加速させるだけです。
彼らが最も嫌うのは、上司の顔色をうかがう「忖度の空気」や、実態の伴わない「建前のウェルビーイング」です。 「口では幸せと言いながら、上司が一番疲弊している」。 こうした不一致を彼らは瞬時に察知し、心が離れていきます。
逆に、組織の空気が浄化され、一人ひとりが「自分の介在価値」を透明に実感できる環境があれば、彼らは驚くべき創造性を発揮します。空気が変われば、従業員が変わり、接客のやり方が自発的に変わる。
この好循環において、彼らは「教えられる側」ではなく、新しい時代を創る「主役」として動き始めます。彼らの感性を組織のエネルギーへと変換できるかどうかは、経営者がどれだけ「透明な信頼」を現場に配れるかにかかっています。
ー2030年、誠実さは「最強の採用力」になる
2026年から2030年に向けて、若手人材の争奪戦はさらに激化します。その時、選ばれるのは高給を出す会社ではなく、「嘘をつかなくていい会社」です。あなたの会社には、若者が「ここは自分の居場所だ」と確信できる透明な空気がありますか。 属人的な古い慣習を捨て、再現可能な持続的経営として「誠実さ」を仕組み化してください。
長期成長を決定づけるのは、流行の技術ではなく、次世代の主役たちが「この空気なら、自分の人生を預けられる」と感じる誠実な空気の残高です。 若者の空気察知力を恐れるのではなく、それを組織を浄化するための「鏡」として活用すること。 その透明な一歩が、2026年の荒波を乗り越え、未来を担う才能を惹きつける唯一無二の力となるのです。
ー勝田耕司

