「デジタルメディア利用実態調査 2018 -日本編-」
世代間のデジタルメディア活用の違いが顕著に。若年層ではソーシャルメディアの活用が増加傾向。音声アシスタントを毎日利用する人の割合は各世代変わらずだが、用途に大きな差がある。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(本社:東京都千代田区 代表執行役社長:宋修永)は、各国のデロイトのテクノロジー・メディア・テレコムプラクティスが実施している「デジタルメディア利用実態調査」の日本における調査結果をまとめ、本日発表しました。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(本社:東京都千代田区 代表執行役社長:宋修永)は、各国のデロイトのテクノロジー・メディア・テレコムプラクティスが実施している「デジタルメディア利用実態調査」の日本における調査結果をまとめ、本日発表しました。
デジタルメディア利用実態調査は、デジタルデバイスの保有、デジタルサービスの契約、利用動向といったデジタルメディアの利用状況について年代別に動向をまとめています。また映像コンテンツ、ニュース、ソーシャルメディア、広告、ゲーム、音声対応デジタルアシスタント、AR/VR、パーソナルデータのカテゴリに分類し、より詳細にデジタルメディアの浸透状況や利用における課題を分析しています。
本ニュースリリースでは、デジタルメディア利用状況の概況について各世代間の特徴を取り上げます。各カテゴリの調査結果の詳細については、以下リンク先の調査レポートをご覧ください。
https://www2.deloitte.com/jp/dmts2018
ニュースリリースの画像については、当社ニュースリリースサイトでも提供しております。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/nr20180926.html
カテゴリ サマリ
映像コンテンツ ・映像視聴におけるストリーミングサービスの存在感がますます高まりつつある
ニュース ・ニュース情報を得るためにソーシャルメディアを頻繁に使用する若年層の割合が増加している
ソーシャルメディア ・若年層を中心に企業のソーシャルメディア利用に対して一定の評価がされている
広告 ・若年層は商品購入の際にソーシャルメディアやインフルエンサーの影響を重視する傾向がある
ゲーム ・eスポーツのイベント参加・視聴経験がZ世代、ミレニアル世代で1割を超えた
音声アシスタント ・Z世代の利用経験率は半数に迫り、スマートフォンでの利用が中心に
・アシスタント機器保有率は4%にとどまった
AR/VR ・ヘッドセットの保有率は3%と多くないが、コンテンツ視聴、ゲーム、教育、情報取得等用途は幅広い
パーソナルデータ ・個人情報の流出への懸念がある一方、個人情報の提供意向を持つ人の割合も徐々に増加
【デジタルメディア利用実態調査 2018 -日本編- 主な内容】
■Z世代のニュース情報取得手段について
Z世代(14~20歳)ではソーシャルメディアでのニュース取得が主流になりつつあり、テレビ(ニュース番組)に迫っている。
Q. ニュース情報を得る手段として、最も頻繁に使用するものは?
N=2083
注:数字の右側の矢印は、2017年の値との比較した場合の増減を表している(太い矢印は3ポイント以上、細い矢印は1~2ポイントの増減)
*1:Yahoo! ニュース、Smartnews、Gunosyなど
*2:ハフィントンポスト、Buzzfeed、NewsPicksなど
■ソーシャルメディア情報の信頼性について
ミレ二アル世代(21~34歳)のソーシャルメディアユーザーのうち、約6割がソーシャルメディア上のニュースの信頼性に懸念を持ち、信頼性を担保するために情報源を重視している。
N=463(14~34歳のソーシャルメディアユーザー)
■ソーシャルメディアを通じた企業との接触について
全体の2割の消費者がソーシャルメディア経由で企業と接触した経験がある。また、ソーシャルメディアから企業情報を取得する若年層は多く、企業のソーシャルメディア利用がブランド認知において高く評価されている。
Q. 過去12ケ月間に、ソーシャルメディア(Twitter、Facebook、Facebook Messenger、LINEなど)を通じて企業とやり取りしたことはありますか?(回数別経験率:%)
N=2083
注:企業のウェブサイト上で行った担当者とのオンラインチャットのようなサービスは回数に含めない
Q. ブランドとソーシャルメディアの関連についての次の各記述にどの程度同意しますか?(「非常にそう思う」/「ある程度そう思う」の合計:%)
2017:N=2018 2018:N=2083
注:「*」は2018年より追加した項目
■音声アシスタントについて
全体の1割が「毎日」音声アシスタント機能を使用しており、10代の利用経験率は半数に迫る。レポートに記載の調査結果からはその活用方法についてZ世代では動画・音楽の再生での活用が目立つ一方、50代以上では、「メッセージ・電子メールを読む/送信する」のニーズが高いことが分かる。
Q. 音声対応デジタルアシスタント*1を、どのくらいの頻度で使用していますか?(スマートフォン、ノート型/デスクトップ型パソコン、タブレット、ホームデバイス、スマートウォッチ他での利用合計:%)
N=2083
*1:Amazon Alexa、Siri、Google Assistant、Cortana、LINE Clovaなど
*2:Amazon Echo、Google Home、Clova WAVEなど
■AR/VRの機器保有率と用途について
VRヘッドセットの保有率は前年と変わらず3%である一方、「映画やテレビ番組の視聴」、「教育」など幅広い用途で使用頻度が増えている。用途別の関心度では、Z世代・ミレニアル世代でゲームへの関心が高いほか、映画やテレビ番組のコンテンツ視聴、自分の周囲に関する情報取得などにも幅広い世代で興味が示されている。
Q. AR(拡張現実)/VR(仮想現実) 機器またはアプリケーションの用途で、関心があるものは?(複数回答:%)
N=2083
「デジタルメディア利用実態調査」について
本調査はデロイトグローバルの委託を受けた独立調査会社が、14歳以上の一般消費者を対象に実施したオンライン調査の結果である。
調査実施時期:2018年6 月
回答者数:日本国内分 2,083 名
テクノロジー・メディア・テレコム (Technology, Media & Telecommunications) プラクティスとは
TMTプラクティスはテクノロジー、メディア、通信分野の企業に関する専門知識を持った経験豊かなスタッフで構成されています。総合電機、デバイス、ソフトウェア、SI、メディア、出版、通信プロバイダー等の顧客に対し、戦略面、実務面での支援を行っています。「クライアントの期待を超える知的専門サービスを総合的に提供する」という経営理念のもと、各グループ会社の高い専門性とグループの総合力を活かしたサービス提供を行います。