“ポイント”も売上増のポイント!
こんにちは、杉本です。
いつも現役の放送作家として、どうすればテレビメディアに自社が取り上げられるか?のポイントを書いていますが、今日はちょっと番外編。
私の趣味である「ポイント」の分野から集客を考えたいと思います。
ただし、お店側のカード手数料や導入コストは考えていません。その経費を高いとみるか、安いとみるかは、このコラムを読んで頂いて判断してください。
私、実はかなりのポイント・マイルマニアなんです。歴はもう15年以上。
毎日かばんのなかには現金とよく使うカード類の入った長財布以外に、ポイントカードやクレジットカードだけが入ったカードケース、小銭入れ、キーケースにもカードを忍ばせ、全部で軽く30枚以上のカードを持ち歩いています。
まずどこのお店で使っても実質5%前後の還元率になるクレジットカードを1枚決め、使い倒しています。
最近、国が補助金を出してでもキャッシュレス化を進めると言いだしましたね。
たしかに日本のキャッシュレス化率は世界の主要国のなかでも突出して低いです。
昨年、中国へ全人代の取材に行った際、街中のな〜んてない日本で言うところの“街角のおばあちゃんが一人で店番している売店”でも、出入りする地元の人たちは全員、スマホ画面に出るQRコードをレジ横のスキャナーに読ませて決済していました。
短パンをはいたTシャツ姿のおじいさんも例外なくです。4日間の北京滞在中、あらゆる店舗で現金を出している中国人は、ひとりも目にしませんでした。
少し話はそれましたが、キャッシュレス化率が低い日本でも、都会のコンビニではようやく半分くらいの人が100円のおにぎりからでもカードや電子マネーで買うようになりましね。
かざすだけで決済完了という便利さが一番の理由だと思いますが、私は8割くらいの人が「どうせ同じお金を使うならポイントがつく方がいい」と思っているはずです。
私は、日々の暮らしのなかで、現金しか使えない店と、カードも使える店が並んでいたら、確実に前者にはいきません。
さらに、カードだけ使える店と電子マネーもすべて使える店が並んでいたら、やはり前者にはいきません。
さらに、ちょっと離れていても店舗独自の割引ポイントシステムがある店なら、少々居心地が悪かろうと味が悪い飲食店でも、「クレジットカードや電子マネー支払いでも【1%以上】のポイントがつく」なら、その店を確実に選びます。
私は今、実感として、長いポイントマニア生活のなかで、これほど一般の人も「なんかポイント貯まるんでしょ?」と「ポイント」を口にした時代はないと思うんです。
背景には長い時間をかけて、楽天ポイントやPontaポイント、最近猛勢で攻め上げているdポイントなど、どんな店でも共通のポイントが使えるようになった普及率の向上がある思うんです。
毎日500円の小遣いを切り詰めて、いかに安くてお得にうまいものを口にするかで頭がいっぱいの世の中の大半の人にとって、これからポイントはますます重要な店を選ぶ際の“ポイント”となるでしょう。
限られた収入のなかで、日々のささやかな楽しみを実現するため、私は世の中の大半の人は結構こそっとポイント制度で店を決め始めていると思います。
他店とメニューやサービス、ハード面で差別化を図れないなら、ポイントサイトやムック本に紹介されるくらい高還元なポイント付与を行い、販促につなげるのも私はありだと思います。
下手な広告や無意味な動画、webサイトにお金をかけるくらいなら、確実に囲い込みと様々なマーケティングデータも手に入るポイント付与の原資にお金をまわすのも一手でしょう。
ユーザー側からみて魅力的なのは、やはり共通ポイントが3倍、4倍ついたり、独自のポイント制度でも期限なしで1%以上つくもの。
今時、あまり二つ折りスタンプタイプのポイントカードもかさばるので敬遠されます。結局、ほかされます。
なので比較的導入コストも安く、すぐに始められる共通ポイント導入、電子マネー対応から始めましょう。
あと、ポイント付与は必ずクレジットカードや電子マネー使用時でも現金と同率でするようにしてください。
いまだに「クレジットカードの利用は◯千円以上から…」とか、「ポイント付与は現金のみ…」という条件掲示を目にしますが、これは明らかなクレジットカード加盟店規則違反です。
利用者もこの手の条件は不当であるとわかっていますし、何より姑息感が漂います。こんなことを掲げるくらいなら潔く取り扱いをやめましょう。
どこ行ってもだいたい味も、居心地も、値段も似たり寄ったり…だったらあとはポイントで選ぶ!自然な生理だと思います。
一度、店舗の販促戦略のひとつにポイントを考えてみてはいかがでしょう?
ー杉本