こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。
透明資産とは、業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆が深まり、従業同士の信頼関係が築きあげられ、商品・サービスの独自性が強化されます。そして、持続的成長につながる経営の仕組です。
ー「盛る」ことがリスクになる時代の到来
経営者の皆様、自社の情報発信において、まだ「いかによく見せるか」に腐心してはいないでしょうか。2026年の今、消費者の「嘘を見抜く力」はかつてないほど鋭敏になっています。生成AIがワンクリックで「理想的な笑顔のスタッフ」や「完璧な商品画像」を作り出せるようになった結果、世の中には「加工された美しさ」が溢れかえり、その価値は暴落しました。
かつて持て囃された「SNS映え」は、今や「作為的な不透明さ」の象徴として、むしろ警戒の対象となっています。過剰な演出、実態を伴わないキラキラした発信、都合の悪い情報を隠した広報……。これらはすべて、消費者の「空気察知力」によって瞬時に見破られ、「この会社は中身がない」という不信の烙印を押されるリスクを孕んでいます。
今、人々が熱狂し、信頼を寄せるのは、加工された虚像ではなく、組織の内側から滲み出る「実(じつ)」の空気です。取り繕うことをやめ、ありのままの真実を透明化すること。それが、2026年における最強のブランディング戦略なのです。
ー「透明な失敗」が「完璧な嘘」を凌駕する
消費者は今、企業の「完璧さ」に興味を失っています。むしろ、どのように困難に立ち向かい、どのように失敗し、それをどう誠実にリカバーしたかという「過程の透明性」に、強烈なシンパシーを感じています。
ある食品メーカーは、新商品の開発に失敗し、発売を延期せざるを得なくなった際、その泥臭い試行錯誤のプロセスをSNSですべて公開しました。開発担当者の苦悩、何度も繰り返されたダメ出し、そして「納得できないものは出さない」という執念。
かつての広報戦略なら、これは「隠すべき不祥事」に近いものでした。しかし、2026年の今、この「透明な失敗」は消費者の心を強く打ち、「発売されたら必ず買う」という熱狂的なファンを数万人単位で創り出しました。美しい完成図だけを見せる「映え」の時代から、未完成の「実」を共有する時代へ。不器用でも嘘がないという空気そのものが、何物にも代えがたい「透明資産」として蓄積されたのです。
ー察知される「内側の不一致」を排除せよ
情報の93%を非言語で受け取る人間は、発信されている言葉(言語)と、組織から漂う空気(非言語)のわずかなズレを敏感に察知します。 「社員を大切にする」と謳いながら、SNSの背景に映り込むスタッフの目が死んでいる。「環境に配慮する」と言いながら、店舗のバックヤードが荒れている。こうした「内側の不一致」こそが、透明資産を最も激しく毀損させます。
2026年の消費者は、企業の「素顔」を覗き見ようとします。求人サイトの口コミ、社員の何気ない投稿、あるいは店員同士のふとした会話。そこから漏れ出す「本当の空気」こそが、彼らにとっての真実です。
だからこそ、外向けの化粧を塗り重ねる前に、内側の空気を浄化しなければなりません。社員が心から自社を誇りに思い、愉しそうに働いているという「実」があれば、特別な宣伝などせずとも、その空気は壁を突き抜けて顧客に伝わります。嘘をつけない時代において、最強の広報戦略とは「嘘をつく必要のない組織文化」を創ることに他なりません。
ー社長塾と社内学校で育む「誠実な発信力」
ありのままを発信できる組織になるためには、経営者は「社長塾」において、透明であることの勇気を社員に伝えなければなりません。「自分たちを飾る必要はない。ありのままの我々が、どうお客様に貢献しているかを透明に伝えよう。失敗も課題も、誠実であればそれは資産になるんだ」。
社長自らが自分の弱さや課題を透明にさらけ出す姿を見せることで、社員は「失敗を隠さなくていいんだ」「本音で語っていいんだ」という安心感を得ます。この「誠実さの空気」が、現場からの嘘のない情報発信を加速させます。
そして「社内学校」では、各部門の先輩社員が「お客様に対して、いかに誠実(実)に向き合ったか」というエピソードを共有すべきです。単なるセールストークの磨き方ではなく、顧客の不利益になるなら「今は買わない方がいい」と進言できるほどの誠実さ。社内学校を通じて、こうした「実の作法」を伝承することで、組織全体の空気の透明度は劇的に高まり、それが顧客の「察知力」にポジティブに響くようになります。
ー2026年、実(じつ)のある空気が「選ばれる唯一の理由」になる
AIがどれほど美しい嘘を生成できるようになっても、そこに「実」を宿らせることはできません。実とは、人間の汗、涙、葛藤、そして誠実な志の中にしか宿らないからです。
社長、御社の発信は、まだ「映え」を追いかけてはいませんか。 綺麗な写真や洗練されたコピーの裏側に、隠している「淀み」はありませんか。 2026年、すべてが透けて見える時代に、最後に勝つのは「隠し事のない組織」です。
不恰好でもいい、ありのままの「実」をさらけ出す勇気を持ってください。その透明な空気の中にこそ、顧客が一生離れたくないと感じる「本物の信頼」が宿るのです。
ー勝田耕司

