透明資産を育む! 職場の「空気感」をデザインする4つの秘訣
こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。
透明資産とは、業績に活きる空気感を意図的に設計し、運用する仕組みのこと。あなたの職場にも、いるだけで周囲を明るくする人がいませんか?職場の空気をガラっと良くする人いませんか?その人こそ、透明資産を築いている人と言えるでしょう。このように職場の空気感を好転させる人が実践している4つの行動をご紹介しましょう。これらの秘訣を活かし、周囲から慕われる存在を目指しませんか?
①「仕事のお願いの仕方」に配慮がある
職場の空気感を良くする人とそうでない人では、誰かに仕事を依頼する際の態度が大きく異なります。この人になら協力したいと思われる人は、たとえ上司と部下の関係性であっても指示ではなくお願いという意識を持っています。相手の状況を考慮し、「今お忙しいところ申し訳ないのですが、資料作成をお願いできますか?」のように、常に相手への配慮を忘れません。一方、高圧的な態度で「資料作成してください」と一方的に伝える人は、相手に「この人の頼みは聞きたくない」と思わせてしまいがちです。相手を思いやり、依頼する姿勢を忘れないことが、気持ちよく仕事を引き受けてもらう秘訣です。
②「コミュニケーションにユーモア」を取り入れる
職場の空気感を和ませる人は、コミュニケーションにユーモアを積極的に取り入れています。社会学者の瀬沼文彰氏によると、ユーモアには心理的安全性を高める効果があるとのこと。心理的安全性とは、組織内で誰もが自分の意見や気持ちを安心して発言できる状態を指します。ユーモアのあるやり取りは、メンバーが安心して意見を交わせる雰囲気を醸成し、チーム全体の創造性やエンゲージメントを高めます。スタンフォード大学の調査でも、ユーモアのセンスがあるリーダーは、部下のモチベーションを27%高く、エンゲージメントを15%高め、創造性に関する課題を解決するチームの数を倍以上にすることが示されています。堅苦しいだけでなく、時には冗談を交え、笑い合える関係性を築くことが、チームの活力を生み出すのです。
③「ありがとう」の数が圧倒的に多い
職場の空気感を好転させる人は、「ありがとう」という感謝の言葉を惜しみません。ビジネス作家の臼井由妃氏も、ビジネスの場での人間関係では、感謝をきちんと伝えるのが大切だと述べています。感謝されると人は喜び、もっと貢献したいという意欲が湧いてくるからです。ハーバード・ビジネス・スクール教授の研究でも、同僚に感謝の気持ちを伝えると、相手は自分の価値を認められたと感じ、積極的に協力してくれるようになることが示されています。感謝の伝え方も重要です。何かをしてもらったら、「笑顔で相手の目を見て、明るい声で、語尾まではっきりと」すぐに伝えること。さらに、一度だけでなく、具体的な内容を添えて繰り返し伝えることで、感謝の気持ちはより深く伝わります。「〇〇のフォロー、本当に助かりました。ありがとうございました!」のように具体的に伝えることで、相手は「自分の貢献が認められている」と感じ、より前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになるでしょう。
④「人の話へのリアクション」が豊かである
職場の「空気」を左右する決定的な違いの一つに、他者の話や行動に対するリアクションの取り方があります。いるだけで周囲を明るくする人は、このリアクションが非常に豊かです。「いるだけで空気を良くする人」は、たとえ口数が多くなくても、自然と人が集まってくるものです。その秘訣は、相手の話や行動に対して的確なリアクションを返せる点にあります。例えば、相槌を打ったり、笑顔で耳を傾けたり、といった「王道のリアクション」を自然にこなします。これは、話している側にとって「自分の話が伝わっている」「聞いてもらえている」という安心感につながり、「この人にもっと話を聞いてほしい!」と思わせる力があるのです。
想像してみてください。あなたが旅行の土産話をしているとき、無表情で聞く人と、笑顔で楽しそうに聞いてくれる人、どちらに話したいと思うでしょうか? ほとんどの人が後者を選ぶはずです。お笑い番組の司会者が、巧みな会話術だけでなく、ゲストが話しやすい雰囲気を作るリアクションの達人であることからも、その重要性がうかがえます。一方で、空気を悪くしてしまう人は、他者の話や行動に対してリアクションが薄かったり、全く反応しなかったりすることがあります。本人は反応しているつもりでも、周囲からは「話しても響いているかわからない」「いつもつまらなそう」と思われ、話しかけづらい印象を与えかねません。これは、仕事の能力とは関係なく、コミュニケーションの質としては決して良いとは言えないでしょう。人が話しやすい空気を作るには、決して饒舌である必要はありません。相槌を打つといったシンプルなアクションでも構わないので、相手の話が自分にしっかりと届いていることを表現しましょう。この豊かなリアクションこそが、あなたの透明資産をさらに輝かせ、周囲を楽しませ、慕われる存在へと導く重要な要素なのです。コミュニケーションに自信がない方でも、意識するだけで実践できることなので、ぜひ取り入れてみてください。
職場の空気感を良くする人が実践している行動は、どれもすぐに取り入れられるものばかりです。「もしかして、自分は職場の空気を悪くしていたかも…」と感じたなら、ぜひこの4つの秘訣を実践してみてください。これらの透明資産の源泉を意識的に運用することで、あなたも周囲から慕われ、チームの空気感をデザインできる存在になれるはずです。
このコラムが、あなたの職場環境をより良くするきっかけになれば幸いです。
―勝田耕司