『透明資産』経営のススメ【透明資産経営のススメ】“感じがいい会社”は、なぜ業績もいいのか?──『透明資産』を経営に活かす本当の理由

「“感じがいい会社”は、なぜ業績もいいのか?──『透明資産』を経営に活かす本当の理由」

 

こんにちは、

透明資産コンサルタントの勝田耕司です

 

なぜか、うまくいく会社がある

立地は駅から遠い。

商品も決して最安ではない。

広告宣伝もほとんどしていない──

 

それでも、お客様が絶えない会社があります。

社員が辞めずに定着し、売上も利益も安定している。

 

そんな会社に共通しているもの、それが「空気の良さ」です。

 

そしてこの「空気の良さ」は、偶然ではありません。

意図してつくり出された、“経営資源”なのです。

 

数字に出ないから、見落とされてきた資産

「空気がいいね」

「雰囲気が好き」

「ここで働くと元気になる」

 

そう言われる会社の空気は、財務諸表には載りません。

KPIにも出てきません。

それでも、業績に直結しています。

 

私たちはそれを、『透明資産』と呼んでいます。

 

『透明資産』とは何か?

透明資産とは、

目に見えないが、組織に確実に存在し、業績に影響を与える“空気”のような経営資源です。

 

具体的には──

 

社員が主体的に動く“働く空気”

 

お客様が自然とリピートする“感じのいい空気”

 

新人が育ちやすい“受容と挑戦の空気”

 

経営理念が息づく“文化としての空気”

 

これらはすべて、組織の中で共有される“空気感”によって支えられています。

 

なぜ今、『透明資産』が必要なのか?

 

理由は明確です。

時代が、「仕組み」や「商品力」だけでは勝てないフェーズに入っているからです。

 

◎採用

→ 求職者は、「条件」より「社風」を見ています。

空気が伝わらない会社には、人が集まりません。

 

◎お客様

→ お客様は、「価格」より「印象と安心感」で選びます。

空気の悪い接客は、もう二度と選ばれません。

 

◎社員

→ 給料だけでは動かない時代に、「空気」が人を動かします。

居心地の悪い空気は、離職の最大要因です。

 

経営資源の中心に「空気感」を据えることが、

これからの持続可能な経営のスタンダードになりつつあるのです。

 

『透明資産』はどう活用されるのか?

「感じがいい」だけでは、経営にはなりません。

『透明資産』は、設計し、仕組み化し、再現性を持たせることで、真の力を発揮します。

 

以下は、実際に私たちが支援してきた企業の導入例です。

 

【STEP1】空気の現状を“見える化”する

→ 組織の空気を可視化する独自の診断を実施

→ どこが澱んでいるか、何が機能しているかをデータと対話で分析

 

【STEP2】経営の“ストーリー”を再定義する

→ 経営者の想い、理念、過去の歩みを言語化

→ 会社が大切にしている空気感を言葉にして明確化

 

【STEP3】“空気づくりの仕掛け”を導入する

→ 朝礼、会議、面談、接客などのあらゆる場面に空気を意図的に注入

→ 空気を流すための行動設計・評価制度の調整も実施

 

【STEP4】“透明資産”の継続運用支援

→ 空気の状態を定期的に測定し、フィードバック

→ 経営における“場づくり”を定期的にリフレッシュし、育てていく

 

このプロセスによって、「いい空気だったね」ではなく、

「この空気が、結果を生んだ」と言えるようになります。

 

<事例>空気が業績に変わった瞬間

 

  • 飲食チェーンA社

従業員の離職率が半年で1/3に減少。

平均顧客単価が110%に上昇。

クレームが前年比で約40%減。

→ 原因:現場の「空気の見える化」と、「ありがとうの流通」を促進

 

  • 小売業B社

店舗間の雰囲気格差を是正。

業績上位店舗に共通する空気のパターンを全社共有。

5店舗中3店舗が過去最高売上を記録。

→ 原因:空気の“勝ちパターン”を経営資源として全社に再現

 

  • IT企業C社

リモートワーク中でも“空気の温度”を可視化。

心理的安全性が向上し、プロジェクト遅延が減少。

社員満足度が前年対比+28pt。

→ 原因:「空気の設計図」を持ったチームマネジメントを導入

 

経営における“空気設計”という視点

「空気」は感覚ではありません。

経営者が意図すれば、つくれるものです。

 

理念と現場をつなげる

お客様との接点に“空気”を設ける

管理職が空気の担い手となる

行動指針を“感じの言葉”に変換する

 

これらはすべて、『透明資産』の構築プロセスです。

 

最後に──空気は、資産になる

会社は、空気で動く。

社員も、お客様も、数字も──

最初に動くのは「空気」です。

 

逆に言えば、空気が動かなければ、何も動かない。

 

私たちは、数字だけでは測れない「空気感」を、

経営の仕組として設計・運用する仕組みづくりのお手伝いをしています。

 

『透明資産』経営で、あなたの会社の“空気”が、最大の成長資源になると、私たちは確信しています。

 

―勝田耕司